新生児・乳児の対症看護シリーズ
嘔吐・下痢
菊池 虎之助
1
1都立広尾病院小児科
pp.25-29
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203518
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I.嘔吐
1)新生児期
新生児期は解剖学的,機能的に嘔吐をきたしやすく,また最も大切な徴候の一つである.
新生児の嘔吐は,特別の治療を必要としないものから,即時外科的治療を必要とするものまで,種々の原因によるものがある.したがってできるだけ早期に診断して,それに適した治療を行なわなければならない.しかも児の異常所見をはじめに発見するのは,助産婦または新生児室勤務の看護婦であるから,十分な経験と周到な観察が最も肝要である.
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