母と女医さんの名チームワークで

　「やい！産婆たら産婆！」と悪たれ小僧たちからからかわれて，母はなんと恥ずかしい仕事をしているのだろうと不満でならなかった中学時代から，それでも心の奥では将来は母の後を継がねばならないのだと思い，実際なんの抵抗もなく助産婦の道を選び母と仕事を一緒に始めて5年になります．

　私の住んでいる市には人口6万人くらいに対して分娩施設がとてもたくさんあります．最近は入院分娩がほとんどで家庭分娩は少なくなりました．まず助産婦の経営している助産所が7カ所，開業医の産院が6カ所，それに市立病院の産婦人科と，それこそ乱立しています．