日眼百年史こぼれ話・9
明治の眼科女医たち
三島 濟一
pp.1626
発行日 1999年9月15日
Published Date 1999/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906503
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今日では,女性が医師になるのは当然で,だいたい男性よりよく勉強するから,医学部への合格者が多い。なかでも眼科は女性に人気があり,女医さんの多い科である。
明治時代は封建世界から解放された女性が社会進出を始めたが,医師になるには多くの障壁があった。日本最初の女医は荻野吟子で,明治18年医師の資格を得たが,彼女の苦しみは大変なものであった。吉岡弥生も苦労して医師になったが,明治33年女医学校を創立,今日もなお日本唯一の女子だけの医学校として続いている。
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