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女医さんのつくった保育所—長橋ベビー・センター
pp.2-8
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202891
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近ごろは,働らく婦人たちの要請にこたえて,あちこちで保育所づくりが行なわれている。中でも,ここに紹介する長橋ベビー・センター(東京都豊島区)は特色ある保育所の一つであろう。所長の長橋千代先生は,日赤本部産院に12年,開業してから6年という豊かな経歴をもつ,産婦人科の女医さんである。
同センターは,"母子一体の保健を"という先生の持論を具体化したもので,おもに先生のところで分娩を扱った,満1歳までの乳児をあずかっている。全托(一日中あずかる)と日托(昼間だけあずかる)の2部に分かれ乳児の数は現在52名である。予約制でやっているが,希望者が多いうえに,人手不足で,収容しきれないのがいちばんの悩みだという。昭和39年4月に発足,同11月に現在の場所に移転。建物は2階建,延100坪。職員は保母4名,看護婦2名と助手。費用は,全托の部は1ヵ月26,000円,日托の部は,1ヵ月につき,離乳前9,500円,4〜6ヵ月目11,000円,それ以上12,000円(ただし,衣類・おむつにいたるまでいっさいの世話を引受けている)
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