特集 全国助産婦学生研究
—東京大学医学部付属助産婦学校—脳性小児麻痺と出生周辺期の異常との関係について
今福 孝子
,
大矢 真弓
,
関水 瞭子
,
渡辺 浩子
,
高橋 秀子
,
三浦 初子
pp.32-37
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203392
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I.はじめに
最近重症心身障害児の問題が取りあげられ一般の人々の関心も高まりつつある.しかし社会保障が確立し収容施設が完備しても,これらの子供たちを持った家族の苦しみは消滅しない.この重症心身障害児のなかで脳性小児麻痺の占める割合は大きく,その原因として,分娩周辺期の障害が大きな原因となっていることは,今まで多くの専門家によって指摘されている.
そこで私たちは,その原因の一部といわれる出生周辺期の検討を行ない,助産婦業務分野においてその発生予防に,なんらかの貢献すべき足がかりとなるものを見い出すことができればと思いこの研究を始めた.
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