特集 助産婦学生がとらえた"日本の母"
希望と勇気と丸味のある人であってほしい
小林 玲子
1
1信州大学医学部付属助産婦学校
pp.17-19
発行日 1967年3月1日
Published Date 1967/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203356
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
北風が吹きすさむ今頃,みればもう,近くのアルプスには,すっかり雪帽をかぶっており,これからの冬の厳しさを知らせているかのようである.しかし,農婦にとってみれば,これからが自分たちの時期である.なぜなら,春先から秋までの長時間は,ゆっくり休む暇もないほどの多忙な連続であったのだ.しかし,これからの冬期だって家事をはじめ,裁縫,ワラ仕事,野菜の移植だの……あげてみればとりとめのない話になるが,比較的忙しい面において,この時期は緩和されるために,出産も考慮して計画される賢婦もいられるが,まだ現状として皆がそうであるとは限らず種々な問題を生じてしまう.
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.