グラビヤ
ポーランドの子どもたち—恵まれた保育事情の中で育つ
pp.2-8
発行日 1966年2月1日
Published Date 1966/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203121
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ポーランドの保育事情は,社会主義国の強味を発揮して,国が細かいところまで暖かい配慮を行なっていることがよく感じられます。
学令前の子どもに対しては,乳児を扱うインファント・ホーム(Infant Home)と,4才から7才までの幼児をあずかるナーサリー・スクール(Nursery School)の二通りがあります。ナーサリー・スクールとは,日本流にいえば保育園にあたります。政府としては,なるべくなら学令前の幼児は家庭で育てられるのが望ましいと考えていますが,一方働く婦人が心おきなく働けるように,保育施設を全国的にひろげ,その設備にも大いに力をいれています。ワルシャワで近代的な明るい感じの独立家屋があり,まわりに広い庭をもっていたら,それは学校か保育所だと思ってもさしつかえないといわれるほどだそうです。
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