海外だより
ソ連・ポーランドのリハビリテーション
上田 敏
1
1東大病院リハビリテーション部
pp.1040-1042
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103040
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咋年夏,キエフでおこなわれた第9回国際老年学会(1972年7月2~7日)の機会に,これまであまり紹介されなかったソ連とポーランドのリハビリテーションを見る機会を得たので簡単に御紹介してみたい.
なにしろ,ソ連は大きな国であるし,見ることができたのはキエフ,レニングラード,モスクワの3市だけであるからごく一端をのぞいたのにすぎない.それに,ソ連だけで20日間とかなりゆとりのある期間をおいたつもりだったのだが,この国特有の官僚主義で見学の手続きにひどく手間どったのと,あいにく夏休みで,めざす人が休暇をとっていたり,建物が改装中(ソ連では厳寒のためにいたんだ建物を夏に修理する)だったりで能率の悪い見学行となった.しかし,医学的リハビリテーションに関しては,どうにかその概観がつかめたような感じである.
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