特別レポート
ソビエトの保育事情—上
土屋 多喜栄
1
1都立練馬高等保母学院
pp.68-69
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204298
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ソビエトに着いて
ソビエトでは,全女性の85%が就労しているといわれており,駅の改札口,商店,工場の責任者,ホテルの責任者,労働組合の議長など,いたるところに女性の働く姿がみられ,男性と全く同等に働いている。そのための子どもの保育施設は完備し,育児は,生後3か月から母親の手をはなれ保育施設で行なわれている。父親や,母親や,学童が夕方自宅に帰るように,幼児や乳児も保育施設で一日をすごし,夜は家族とともにだんらんする。
男女平等,育児の社会化など頭の中ではえがいていたものの,それをまのあたりに見せつけられて目を見張るものがあり,今回の訪ソは私にとって非常に有意義であった。
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