講座
妊産婦と美容
中村 敏郎
1
1東京女子医大
pp.32-35
発行日 1965年6月1日
Published Date 1965/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202986
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ひとの若さと美しさを表現して美容を保つために皮膚の果たす役割は非常に大きいのです.それゆえ,皮膚さえ若く,美しくすればかならずそのひとは若く美しくみえるはずだと思います.
したがって,美容には皮膚のことが必ず対象になるわけで,いわゆるお化粧も,髪型の工夫も人工的に皮膚を美しくみせる手段にほかならないのです.しかし,医学の分野から考えれば,まず皮膚自身の健康と若さ,美しさによる素肌美をつくり,これに色と形を描きだすお化粧を正しくして化粧美を添えてはじめて完全な美容がえられるのではないかと思うのです.
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