座談会
母子衞生行政の動向—市町村への移管の問題を中心に
伊藤 隆子
1
,
内田 靖子
2
,
菊地 浩
3
,
橋本 春子
4
,
渡辺 清綱
5
1厚生省医務局看護課
2公衆衛生院衛生看護学部
3厚生省児童局母子衛生課
4日本助産婦会
5東京都立目黒保健所
pp.10-19
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202893
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司会(伊藤)終戦直後の昭和23年,児童福祉法ができた時から,母子衛生という問題を大きな問題として厚生省児童局の母子衛生課がとりあげ,私なども,当時は母子衛生課におりましたけれども,盛んに狼火を挙げてみなで騒いていたのですが,実際問題としては,それから10年くらい,母子衛生対策を,母子衛対策をということで,あまり大した対策もできないで過ごしてきたんじゃないかと思うのです.その後近年になって,バタバタと大きな問題が打出されて,今回母子衛生の事業を,従来保健所中心でやっていたものを市町村に移してゆくというお話が母子衛生課から出ています.そのために,母子保健策対部会をお作りになって検討なさっているのですが,一番初めに菊地先生から,母子衛生の現状というようなことをお話いただいて,次に今後どう動いてゆきそうだというようなことを,母子衛生を実際に担当なさっている渡辺先生,橋本先生,内由先生,みなさんから,菊地先生に対していろいろとご意見をお述べいただくというようなことで,進めてまいりたいと思います.どうぞよろしくお願いいたします.
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