論述
衞生行政のうごき
pp.239-243
発行日 1949年2月25日
Published Date 1949/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200430
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1.ジフテリヤ事件の其後
既報生物學的製劑についての製造所の査察は相當の進直をみせほゞ完了の段階にあるが,これと併行し,或はこの結果に基いて製造所の基準を引上げこの規準に合致しないものの切捨が一應結論に近づきつゝある。尚既完成品の再検定も製造工程の再査察によつて,一度ふるいにかけた合格品について,豫研で,G.H.Qのポースマン博士立會の下に再檢査をしつゝあり,現在流行の恐れある疾病に對する製劑から優先檢討を加え,一月二十日現在,ヂフテリヤ15立(約3750人分),破傷風27立(約1350人分),痘苗94,650人分,發疹チフスワクチン24立(約9600人分),腸パラ3403立(約136萬人分,の再檢査が完了している.一時中止された豫防接種も以上の處置により相當數再檢査の終了したものから再開しつゝあるようだ。
なほ檢定規則自體は原液からの直接の抜取檢定を行い,これに合格したものを更に小分容器に小分分注し.このうちから試驗量を抜取檢定するよう改正案が進行中ださうだ。
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