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助産と保育の綜合施設—文京母子育成院
pp.2-8
発行日 1964年11月1日
Published Date 1964/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202858
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本年7月、東京都文京区に助産所と保育所を兼ねた施設が発足した。その名を文京母子育成院という。院長は50年の助産経験をもつ開業助産婦、俵アイさん。俵さんがこれを建てた主な動機は次の二つだという。一つはお母さん方のため。せっかく無事に子供を生んでも、働きたい母親、休養を必要とする母親の場合、育児の問題でまた心配しなければならない。こういう母親の心配を少しでも軽くしてやりたいという気持からベビー・センターを設けたという、もう一つの動機はあとに続く助産婦さんのため、現在助産婦の中には希望の少ない生活を送っている人が多いが、そういう人たちのために、助産婦にはこういうことができるのだということを身をもって示し、夢と希望を与えてやりたかったのだそうである。
この施設は助産所の部(俵第二助産院)とベビー・センターの部とから成り、後者はさらに次の4部に分かれている。第1部は、0歳より満1カ年昼夜ともにあずかるもので、入院料は1日700円(食事つき)、第2部は、0歳より3歳までの子供を短期間昼夜ともにあずかるもので、入院料は1日1,000円(食事つき)、第3部は、0歳から3歳までの子供を時間制であずかるもので、入院料は1時間100円(食事別)、第4部は、0歳より3歳までの子供を毎日昼間だけあずかるもので、入院料は1カ月5,000円(食事別)、
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