らいぶらりい
—高橋 功著—シュワイツァー病院水と原始林の中の人類愛/—小島謙四郎・斎藤慶子著—小児看護心理学
野村 実
1,2
1白十字会村山サナトリウム
2シュワイツァー友の会
pp.46-47
発行日 1964年8月1日
Published Date 1964/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202811
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シュワイツァーに関する書物が多いなかに,これは異色である.著者高橋さんはもう5年以上シュワイツァー病院で働き,シュワイツァー博士の信頼が厚いが,その高橋さんが,少しもかたくならずに,日常みるありふれた博士の生活を,余人の及ばぬこまかい点まで書き下していることは第一の異色で,高橋さんならではできない芸当である.
著者が病院を中心に博士を画いたことも,題が示すとおりだが,博士の伝記として意義が深い.来年1月で満90才を迎える博士は,文字通り生涯の大半を病院事業にささげたわけで,病院は博士の血であり肉である.これを知らないで博士を語ることは許されないと思う.
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