らいぶらりい
—園部四郎 著—チャイコフスキー物語
杉浦 衛
pp.46-47
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203152
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「白鳥の湖」や「交響曲第6番悲愴」などで知られているチャィコフスキーが,どんな生涯をたどったのでしょうか.あの美しい音楽のうら側はどんなにみじめで,悲劇にみちていたのでしょうか.甘く心にひびく楽音の影に彼の悲しみと,憧れがにじみでるのを感じます.
バレー「白鳥の湖」の原著者ベギチェフとゲリノエルは,この作品の題材を犬や鳥にかえる邪悪な魔法使いとたたかう童話を使用しました.バレー音楽の傑作として知られているこの作品も,「創造的空想が貧困であり,そのため主題と旋律が単調である.」と,初演の不成功を酷評されたほどです.
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