わたしの分娩
全開を知らされた時の嬉しさ
毛利 由美
pp.42-43
発行日 1964年7月1日
Published Date 1964/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202789
- 有料閲覧
- 文献概要
高年初産の分娩準備
妊娠前,体格中等度,骨盤各経綜平均値であったとはいえ,結婚後4年目,満33歳での初産というので周囲の者は少なからず心配していた様子であった.母は「昔から,33歳のお産は墓穴堀って待っておれ,という」といってしきりに入院分娩をすすめたが,伯母の助産技術に絶対の信頼をよせている私は地方の病院施設の不備も知っているだけに入院をこばみ,懇意にしている医師に,異常の場合は往診をお願いすることにして,家でお産をする事にした.
最終月経不明のため,それによる分娩予定日はたてられなかったが,胎動や子宮高,腹囲などから察してだいたい8月中旬だろうと推測された.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.