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胎児・新生児に影響のある薬剤
保刈 成男
1
1日大薬理学教室
pp.10-13
発行日 1964年5月1日
Published Date 1964/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202746
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妊娠初期に服用したサリドマイド系薬剤によって,「アザラシッ子」がぞくぞく生まれたという西独でのセンセーショナルな報告は,たちまち世界中の反響をまきおこし,一昨年の10大ニュースの一つにかぞえられるほどであった.
しかし,この「海豹肢症」の発生も,ようやく終わりをつげたようであるが,世の母親に与えた影響はかなり大きく,薬剤にたいする恐怖心のあまり,必要な薬剤まで服用を拒むような行きすぎさえ現われている.
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