対談
中絶問題をみつめる
二木 シズヱ
,
西岡 璦子
pp.14-19
発行日 1964年5月1日
Published Date 1964/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202747
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
人間の幸せな誕生を見守るというのが,助産婦の使命であるということは誰も疑わないのに,母体を傷つけるおそろしさを十分知りながら,余儀なく人工妊娠中絶の手伝いをさせられている助産婦がたくさんいる——という現実は,いったいどのような矛盾をはらんでいるのだろうか.
住宅,経済の貧困という日本の現実の中で優生保護法と母性保護の問題,医療保障制度などの板ばさみとなって働かなければならない助産婦は,中絶問題に対してどう構えたらよいのだろうか.前号<クローズアップ>で紹介の西岡さんと二木さんに,助産婦の目でこの問題を語り合っていただいた.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.