インターホン
時代に逆行する准助産婦養成
T生
pp.37-39
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202575
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
助産婦,特に病院,診療所に勤務している助産婦が不足し,現在働いている私達が,いつもオーバーワークになっております折から,名古屋に准助産婦養成所ができたと聞きまして,幾分でも人手不足が緩和されるのかと思い,その養成所の内容を名古屋にいる友人に問合せてみました.友人からの返事によるとこの養成所は夜間教育を行ない,現在産科に勤務している人達を対象としているとのことで助産など現在助産婦が行なっている仕事をする人達の教育としては,誠におそまつな教育施設のようでした.私が疑問に思った点はなぜ准助産婦などという助産婦と混同しそうな名称がつけられているかということです.
ご承知のように,現在助産婦がおかれている社会的立場は実に微妙なものがありまして,分娩を介助し,母子の看護をするという技術的サービスのみでなく,妊娠している婦人やその家族の方達に妊娠,分娩,産褥の期間を通じて,いろいろ健康上の相談にのるばかりでなく,育児相談,受胎調節の相談なども必要になってきております.
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.