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分娩室を中心とした施設と管理の調査—2.都内26病産院へのアンケートより
橋口 精範
1
1東京医科歯科大学産婦人科
pp.41-45
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202457
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まえがき
前号にものべたように,近年都市における施設分娩は増加の傾向をたどっているといわれており,一方分娩に際しても陣痛計ないしは分娩監視装置その他のエレクトロニクスの導入もあり,無痛分娩を希望するものも多くなりつつある現状にあるが,大病院といわれるところではこの近代産科学の恩恵をどの程度うけいれられる状態にあるものだろうか,分娩室を中心としたその施設と管理は実際どのようになっているのであろうかということを調べるのも意味のあることと思われる.私はこれらの観点から,実態をみるために,各施設にお願いしてアンケートにより調査し,またところによっては実際みせていただいているので,それを中心にして結果の一端をのべることにする.前号には昭和36年3月現在での全国の大学病院における実態についてのべたのであるが,今回は東京都内の大病院および産院における実態についてのべることにする.これは昭和37年4月現在で調査したもので,27施設についてのものである.
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