特集 夜勤の現状
ナースは疲れている—東京都内108病院を対象にした夜勤の調査
伊佐 マル
1
1国立東京第一病院看護研究会
pp.29-34
発行日 1963年12月1日
Published Date 1963/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912086
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■はじめに
研究会がこの問題を取り上げたのは,終戦後WHOより看護業務の指導を受けた時,夜勤については,前夜,後夜ともに2週間持続するように指導された。しかし,じっさいにやってみると,日本の実状は生活様式の違いなどもあってなかなか実施上の困難なことが多くなり,その期間が1週間になり5日間となり,というように短縮された。また看護婦は年令的に若い人が多いために結婚,出産などの問題もあり,結婚しても続けられる職業にするためには,この夜勤の問題がいちばん障害となっている。家庭を持つ人が3〜4日間夜勤を続けることはむずかしいことであり,看護婦の希望者のだんだん少なくなって行く原因のひとつでもあると聞いている。
それで,いちど夜勤看護婦の実状を希望を含めて調べてみようということになり,アンケートをつくり,東京都内の100床以上の病院108か所の病院に依頼して調査したので,その結果を報告します。
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