研究報告
都内一集娼地区就業婦の梅毒罹患に関する調査
田中 英
1
1東京都立吉原病院
pp.45-46
発行日 1953年11月15日
Published Date 1953/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201286
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緒言
これまで感染源としての所謂集娼或は散娼の有梅率については幾多の報告がみられるが,集娼又は散娼としての業に就いている者の梅毒罹患についての報告は,見当らない様である。集娼又は散娼であつても先天性の梅毒を除いては,いずれも後天的に罹患するものであることは言を俟たない。
そこで,私は都内の公娼以来の一集娼地区の就業婦について,就業時の梅毒血清反応が陰性であつたものを対照として,之が梅毒罹患に関する調査を行つたので,その成績を報告する。
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