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分娩室を中心とした施設と管理の調査—1.全国の大学病院へのアンケートより
橋口 精範
1
1東京医科歯科大学産婦人科
pp.33-36
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202436
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まえがき
近年都市における施設分娩は増加の傾向をたどつているといわれており,一方,分娩の監視についてもエレクトロニクスが広く応用されるようになりつつあり,無痛分娩を希望するものも多くなりつつある現状にあるが,大病院といわれるところでは,この近代産科学のめざましい恩恵をどの位うけているものであろうか,分娩室を中心としたその施設と管理は実際どのようになつているのであろうか,ということをみることも意義のあることと思われる.日本産科婦人科学会東京地方部会例会でもシンポジウムの一つとして「分娩の施設と管理」というテーマが,すでにとりあげられて討論されたところである.
私はこれら大病院における分娩室を中心とした施設と管理の実態をみようとして,各施設にお願いしてアンケートにより調査し,またところによつては実際みせていただいているので,それを中心にして結果の一端をのべてみたいと思う.
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