研究
強度に反屈した骨盤位分娩2例についての検討
浜口 泰子
1
,
久保田 美冴
1
1国立京都病院産婦人科
pp.49-51
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202461
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昨年,私どもは相ついで骨盤位の反屈位に遭遇したので,めずらしい症例であると同時に症例Iの児死亡という苦い経験と,症例IIでは母児共に元気で軽快退院という対照的症例であったこと,またこの2症例を通じて善処されたことを発表し,皆様の御批判を迎ぎたいと思う.すでに御承知のごとく,骨盤位分娩は総分娩数の3〜5%の頻度を示し,児の死亡率も頭位分娩より危険率がはるかに高いのは分娩時の操作適切如何に大きく影響されることはいうまでもなく,問題視される点である.
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