座談会
近代の風の中に立つ紀の国の助産婦さん—まずしさ不便さと斗う新宮地方の実情
山口 利三郎
1
,
崎山 ゑい
2
,
片岡 ささゑ
,
速水 みさゑ
,
栗栖 清子
,
藤原 敬三
,
藤川 昌子
1
,
石川 あさの
,
大島 正雄
3
1新宮保健所
2新宮市助産婦会
3母性科学研究所
pp.22-28
発行日 1961年11月1日
Published Date 1961/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202224
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
助産婦業の新しい波は,全国津々浦々に,ひたひたと押し寄せている.都を遠く離れた山ふかく,海近き紀の国新宮市にも,新しい息吹きは生まれつつある.今回は,同地の開業経験平均30年というベテラン開業助産婦さんを中心にして,懷旧談を織りまぜながら,ザツクバランにお話し合いを願つた.蒙昧な産家と,地理的な障害という壁にぶつかりながらも,助産婦業の確立のために尽くしてきたこの人たちの素朴な発言の中に,助産婦界全体が包蔵しているさまざまな問題点と,今後の方向を把握できはしないだろうか.
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.