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特集2 認知症の当事者の方からの看護師への期待
認知症になっても不便ではあるが不幸ではない
Dementia Is Inconvenient but Not a Misfortune
佐藤 雅彦
1
Masahiko Sato
1
1一般社団法人日本認知症本人ワーキンググループ
1Japan Dementia Working Group
pp.16-18
発行日 2022年7月31日
Published Date 2022/7/31
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
【佐藤雅彦氏の紹介】
2012年NPO法人「認知症当事者の会」の発起人,「つたえる・つくる・つながる」ための「3つの会」代表.2014年に立ち上げた「日本認知症ワーキンググループ」の当事者共同代表でもある.佐藤氏の「認知症になっても不便ではあるが不幸ではない」というメッセージは,絶望を希望に変えることの意義を私たちに教えてくれる.また,積極的に講演やFacebookで当事者の思いを発信している.著書に『認知症になった私が伝えたいこと』大月書店(2014)がある.拙著『認知症の人の「痛み」をケアする』の書籍の表紙に佐藤氏のたいへん力強い桜の絵を表紙にさせていただいた(鈴木みずえ).
【自己紹介】
1954年生まれ.45歳のとき,課内会議の議事録が書けなくなり,頭部MRIをとるが異常なし.6年後,51歳のとき,アルツハイマー病と診断される.診断後,地獄の生活を送るが,旧約聖書イザヤ書の「わたし(神)の目のあなたは高価で尊い.わたしはあなたを愛している」から神さまがとるに足らない私を高価で尊いといってくださったので,立ち直ることができた.以来,全国を認知症の体験談を講演して歩く.講演回数100以上.趣味は絵画作成.
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