アンケート
陣痛発来時の所見によつていかに分娩時を予測するか(続)
遠藤 幸三
1
,
田中 美代子
2,3
,
金野 ハルノ
4
,
宮里 和子
5
,
瀬谷 美子
6
,
坪井 たまよ
7
1国立金沢病院
2日本助産婦会
3慶応病院
4日本助産婦会岩手県支部
5公衆衛生院看護学部
6日赤産院
7岐阜県白鳥町母子センター
pp.34-36
発行日 1960年11月1日
Published Date 1960/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202022
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Ⅰ
分娩進行の速さは,初経産の差,陣痛の強さ,児頭と骨盤の均衡度,軟産道の硬さなど多くの因子によつて左右される.従つて産婦の診察所見だけで分娩時間を云い当てることは甚だむずかしく,中々当らないものである.
内診で分娩の進行度を知るには,児頭の高さと頸管開大度を判定することが必要である。児頭の下端が両坐骨棘を結んだ線上にまで下降しておれば,最大横径は骨盤入口に進入しているものと認めてよい.この時には児頭と骨盤の間につり合いがとれており,産道の狭小による分娩遅延は考えなくてもよい.
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