口絵
こけしの近代味
pp.6-7
発行日 1959年6月1日
Published Date 1959/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201690
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「全国こけし人形コンクール展」(日本農村工芸作家協会主催)が3月の中旬に,日本橋白木屋で開かれた.応募作品130点,いずれも「こけし」という民芸の伝統の上に魅力にあふれた近代味が加わつて,それぞれが優しい風情をたたえていた.
写真1は「畔」という題名がつけられており,総理大臣賞を受けた作品.こけしの本質を変えず,木地を生かし,新しい造形によつて近代味をつくり上げており,こけしの持つ温かさと近代的な哀愁を感じさせる点がすぐれているということである.
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