映画
杏つ子—東宝作品
外輪 哲也
1
1ぐるーぷまさぐらん
pp.32-33
発行日 1958年3月1日
Published Date 1958/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201440
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第9回読売文学賞を獲得した室生犀星の「杏つ子」(東京新聞連載)の映画化の「流れる」「夜の鶴」「女であること」の田中澄江と,成瀬巳喜男が共同執筆し,「めし」「山の音」など日常茶飯的な夫婦の愛情とその機微な序情的な柔かなタツチで描いて定説のある成瀬監督が演出にあたつている.謂わゆる「文芸作品」と呼ばれるジヤンルの作品.
出演は主人公の杏つ子に香川京子,作家平四郎に山村聡,杏子の夫亮吉に木村功をはじめ,小林桂樹,太刀川洋一,加東大介,夏川静江,沢村貞子,佐原健二,千秋実などが顔を並べている他に,民芸の「アンネの日記」でデビユーした新人三井美奈が初出演している.
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