統計の話
未熟児問題について・1
平山 雄
1
1公衆衛生院疫学課
pp.62-65
発行日 1956年6月1日
Published Date 1956/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201075
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.出生時体重の度数分布
皆さんが,赤ちやんの体重を測るとき,すぐ考えるのは,どんなことでしようか.例えば出生時体重が,2.6kgであつたとすると,先ず「平均体重」にくらべて「少い」が,未熟児の限界である2.5kg以上あるので,未熟児とはいえない.一応このように,「平均値」と普通の場合の「下限界」の二つと先ず比較して見ることでしよう.
先ず「平均値」ですが,皆さんがおられるその地方の出生時体重平均値と比較したいものです.今,私の手許にある資料は,埼玉県の吉川保健所管内の昭和28年の統計ですが,出生時体重別の度数分布は,第1表,第1図の通りです.
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.