社会,動向
看護課の廃止
長谷川 泉
pp.66-67
発行日 1956年6月1日
Published Date 1956/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201076
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厚生省医務局のなかで女性のための独自な存在であつた看護課が廃止された.金子看護課長は看護参事官となつた.
これは,鳩山内閣の行政機構改革の一環として行われた各省一率2割の統合廃止措置の犠牲となつたものである.鳩山内閣のかかげた行政機構改革の問題は,歴代の内閣がかけ声だけはかけながら,実現することが出来ずに来た問題にメスを入れたものであつて,その限りにおいては決して非難すべきことはない.むしろ国民大衆の声は,官吏が多すぎるという世論となつて反映されていたことで分るように,もつと能率的な行政事務を果敢に遂行して貰うことにあるのだから,あえて異をさしはさむには当らない.
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