仕事の反省と改善のために 批評
未熟児問題雜感(その1)
船川 幡夫
1
1国立公衆衞生院
pp.49-50
発行日 1958年2月10日
Published Date 1958/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201581
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未熟児問題が,最近各方面で関心をもたれると共に,各県,保健所などで,実態についての調査が行われ,この結果にもとずいて,夫々対策がとられようとしていることは,誠によろこばしいことである.
未熟児の対策を考える場合,(1)出生の防止,(2)出生未熟児の養護との両面を考える必要のあることは当然であり,又,後者については,(1)家庭内,(2)施設内について考えなければならない.勿論,養護の正しい方法として,家庭と施設で差はないわけであるが,家庭分娩の多い日本の現状と,医学的には,施設内哺育を要する例でも種々の理由で施設収容の出来ない場合もあろう.又,輸送設備の問題についても考慮を払う要がある.ここでは,先ず出生の防止という問題について考えてみたい.
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