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統計の話(2)—母体梅毒の治療効果
平山 雄
1
1公衆衛生院疫学部
pp.64-67
発行日 1956年3月1日
Published Date 1956/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201027
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母体の梅毒を治療するとしないとでは生れて来る先天梅毒児の頻度が大きく異つて来ることは,勿論よく御存知だと思います.しかしその効果がどの程度であるかということは,統計をきちんととつて始めて判るのです.原理的にいかに効くはづだといつても,その効果を明らかにさし示す統計的根拠をわれわれは常にもつていたいと思います.
たまたま,手許に,保健婦雑誌10巻3号がありますので,それをのぞいて見ると,「小児先天梅毒」という題で,横浜医大の有田先生が書いておられます.その中に,今のべた問題の一応の答になる統計が示されていますから,それをここに転載して見ましよう.第1表,第2表がそれです.
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