講座
三つの症例—平凡の重要さ
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.32-36
発行日 1956年3月1日
Published Date 1956/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201019
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〔1〕
最初につけた診断を,あとになつていろいろな事情を聞かされたり,思い直して改めて訂正すると,それが間違いで,やはり最初の虚心の状態でつけた診断の方が正しかつたということはよくあることである.
失敗してみて先人の教えが,如何に深い根拠と経験に由来しているかを今更の様に泌々と感じられ,反省を新にされることがある.そんな体験を2,3述べてみたい.
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