書評
—伏見猛彌著—「頭のよい子 性格のよい子」どうしたら,そういう子供に育てられるか,他
K
pp.38-39
発行日 1953年10月1日
Published Date 1953/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200459
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私どもは乳幼兒の身体の発育とか,保健のこと,病気のことなどについては,何かと多少ながら系統的な知識を備えているから,こういう問題にぶつかつた場合には,まあ大ていは困らない.しかし精神方面--智能の発達とか,性格の成立とか,殊にそれについての具体的な問題に対しては,知る所がきわめて乏しいので,育兒指導の上で大いに困る場合が少くない.
ところが,子供を育て行く上には,からだの丈夫なことを望むと同じように,精神の健全な発育を希望し,頭のよい子性質のよい子供を育てたく思う.すなわち,育兒の指導に当る場合に,私どもは今よりも,もつともつと,子供たちの精神方面の発達に関して大きな関心を持ちこの方面に力を入れなければならない.
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