今日の問題
受胎調節と助産婦
白木 正博
pp.24-25
発行日 1953年4月1日
Published Date 1953/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200319
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助産を主業とする助産婦にたとえ計画的一時的にせよ「産むな」の受胎調節指導をさせようとする親心は判らないでもないが,他方助産婦として,そこに何か腑に落ちぬ割り切れないもののあるのは察するに余りある。現に助産婦の昨今は僅かな例外を除いては概して前途に不安を感ずるか又は既に生活難を体験して居るからであつて,好むと好まざるとを問わず「取り敢えず指導資格を得ておこう」と云うのが僞らぬ心境ではあるまいか?
そこで,この不安乃至割り切れぬものを除いて緊張しつつも晴ればれした明るい朗らかな気持ちで毎日を有意義に送らせるには,どうしたらよいかが問題となる。
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