特集 家族計画
神奈川県助産婦会の受胎調節指導
岩谷 タツ
1
1神奈川県受胎調節指導員
pp.29
発行日 1959年5月1日
Published Date 1959/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201678
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本県では,昭和27年受胎調節指導員協議連合会結成後,直ちに一番手近な婦人会へ呼掛けましたところ,馬島僴先生があちこちの会場へ,婦人会会員並びに婦人民生委員を集めて,受胎調節指導講習会を開き,模型を以つてペツサリー使用方法指導に,薬品器具売りに,なかなか盛大で,どこの会場も満員の盛況で,助産婦の向鼻を折られました.最初,私ども聞きました時は,指導員の資格は医師,薬剤師,助産婦,保健婦だけと思いこんで居りましたのに,婦人層の方々も指導員として指導なさるのかとうたがいました.しかしがつかりせずに発奮,先ず助産婦は我が家の診察室で優生保護法による受胎調節指導をいたしますと,ポスターを貼り,看板には赤字で受胎調節指導員と書入れました.けれどただ我が家に居てはだれ1人来ませんので,各地区と協議し,地区ごとに保健所に連絡し共に手をつないで指導にあたるため活躍すること,分娩後希望により適当に指導することにしました.
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