私の経験
生後三日目の新生児の膀胱炎について
手塚 タツヨ
1
1福島県田島助産婦会
pp.34-35
発行日 1953年4月1日
Published Date 1953/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200322
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妊婦は満29才の経産婦,正常産3回,過去に特別な病気なく,子供は健全であります。最終月経昭和26年9月16日分娩予定昭和27年6月23日頃,初診1月10日5カ月と診定致しました。
昭和27年6月23日午前1時お産らしいと,迎えを受けてかけつけました。陣痛は10分〜7分の間歇にて持続し1分間以上の強陣痛でした。血性分泌午前3時頃より見られ,その頃から陣痛の間歇も短縮せられました。破水午前4時40分,排臨午前5時45分,発露6時20分,頭部娩出後肩胛部中々娩出されず,けん引する事数回ようやく肩胛娩出されました。直ちに気管カテーテルにて口中を吸引し,34回の屈伸運動にて啼泣致しました。6時40分頃胎盤も娩出されましたが,後出血多量の為氷罨法を貼布子宮底の輪状摩擦にて出血は少くなりました。
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