巻頭言
義足と社会
梅澤 慎吾
1
1公益財団法人鉄道弘済会義肢装具サポートセンター
pp.1009
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203228
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筆者は社会人としての30年のうち,後半の3分の2を医療従事者として働いてきました.まだしばらくは現役が続きます.この20年間,ひたすら下肢切断と義足を見続けて今日に至ります.長く定点観測をしていると,純粋に医療介入する視点よりも,やや遠目で見えてくる周辺課題のほうが気になって仕方がないものです.
今回は巻頭言なので,日ごろ肌で感じる心配事について話したいと思います.それは,この国の遠くない未来で“義足が手の届かないモノになってしまう”という憂いです.
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