Japanese
English
入門講座 リハビリテーションロボット・4
介護ロボット
Care assist robot
近藤 和泉
1
Izumi Kondo
1
1国立長寿医療研究センター健康長寿支援ロボットセンター
1Assistive Robot Center, National Center for Geriatrics and Gerontology
キーワード:
移乗支援
,
入浴支援
,
装着型
,
介護
,
ロボット
Keyword:
移乗支援
,
入浴支援
,
装着型
,
介護
,
ロボット
pp.409-415
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202801
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65歳以上の高齢者(以下,高齢者)人口は,1950年以降一貫して増加し,2012年に3000万人を超え,2021年10月1日時点の推計では3621万4千人となっている1).総人口に占める高齢者人口の割合は28.9%となり,過去最高となった.国立社会保障・人口問題研究所の推計によると,この割合は今後も上昇を続け,第2次ベビーブーム期に生まれた世代が65歳以上となる2040年には,35.3%になると見込まれている2).一方,生産年齢人口は2029年に6951万人と7000万人を割り,2065年には4529万人となると推計されている.
65歳以上の高齢者人口と15〜64歳人口の比率は,1950年には1人の高齢者に対して12.1人の現役世代(15〜64歳の者)がいたのに対して,2015年には高齢者1人に対して現役世代2.3人になっている.今後,さらに現役世代の割合は低下し,2065年には,1人の高齢者に対して1.3人の現役世代という比率になるとされている.このような急速な高齢化と生産年齢人口の減少は,高齢者医療費の上昇,社会保障給付の増加,さらには福祉人材の不足,さまざまな高齢者施策のための財源確保が困難となることなどの問題をさらに顕在化させると予想されている.
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