連載 YouTubeの使えるコンテンツ/アプリの紹介・第5回
在宅心臓リハビリテーション
谷口 達典
1
,
坂田 泰史
1
Tatsunori Taniguchi
1
,
Yasushi Sakata
1
1大阪大学大学院医学系研究科循環器内科学
1Department of Cardiovascular Medicine, Osaka University Graduate Schiool of Medicine
キーワード:
心疾患
,
ICT
,
在宅医療
,
遠隔心臓リハビリテーション
,
リモハブ
Keyword:
心疾患
,
ICT
,
在宅医療
,
遠隔心臓リハビリテーション
,
リモハブ
pp.1519-1522
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202705
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はじめに
心臓リハビリテーションはさまざまな予後や日常生活動作(activities of daily living:ADL)の改善が得られるとされる重要な治療の1つである.日米欧各国のガイドラインにおいてもその有用性について述べられており,疑うところがない.しかしこの心臓リハビリテーション,果たして多くの人がその恩恵にあずかれているであろうか.特に,心不全は高齢者に多い疾患であり,患者に頻回の通院を求めることは難しく,いざ外来となると実施を断念しているケースが多い.
一方で,近年通信インフラが発達し,インターネットを活用した遠隔医療が実現可能となってきた.このような新しい情報技術を応用した医療は,欧米ではe-Health(electronic health records telemedicine)やTelemedicineと呼ばれ,在宅での患者の見守りや介入といった研究開発は世界各国で進められている.特に,現在世界を席巻しているCOVID-19の感染拡大は遠隔医療の必要性を後押しし,日本でもオンライン診療が拡大する機運が高まってきている.
本稿では,心疾患患者におけるinformation and communication technology(ICT)を活用した在宅でのオンライン管理による心臓リハビリテーションについて概説する.
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