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連載 医療DX――進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識・Vol.18
病院から見守られながらの在宅での心臓リハビリテーション
Home-based cardiac rehabilitation remotely-supervised from medical staffs at hospital
谷口 達典
1
Tatsunori TANIGUCHI
1
1株式会社リモハブ
キーワード:
心臓リハビリテーション
,
ICT
,
遠隔心臓リハビリ
,
オンライン管理型心臓リハビリシステム
Keyword:
心臓リハビリテーション
,
ICT
,
遠隔心臓リハビリ
,
オンライン管理型心臓リハビリシステム
pp.759-763
発行日 2023年5月20日
Published Date 2023/5/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28508759
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◎心臓リハビリテーションは,心疾患において,さまざまな予後指標やADLの改善をもたらす重要な治療のひとつである.日米欧各国のガイドラインにおいてもその有用性について記載されており,疑う余地はない.しかし,この心臓リハ,本当に多くの人がその恩恵を受けているのであろうか.心疾患は,高齢者に多くみられる疾患であり,患者が頻繁に通院することは難しく,医療機関に来院しながら心臓リハビリを継続的に受けることをあきらめる場合が多い.一方,近年,通信インフラが発達し,インターネットを利用した遠隔医療が実現可能となってきた.このような新しい情報技術を活用した医療は,欧米ではe-HealthやTelemedicineとよばれており,在宅での患者の監視や介入などの研究が世界中で進められている.特に,近年,世界を席巻している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大は遠隔医療の必要性を後押しし,日本でもオンライン診療の需要が高まってきている.本稿では,ICT(Information and Communication Technology)を活用し,病院から見守られながら実施する在宅での心臓リハビリについて概説する.
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