Japanese
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特集 遠隔医療,オンライン診療の現在と未来
遠隔心臓リハビリテーション
Remote cardiac rehabilitation
木村 穣
1
Yutaka KIMURA
1
1関西医科大学健康科学センター
キーワード:
心臓リハビリテーション
,
遠隔心臓リハビリテーション
,
遠隔医療
,
情報通信技術(ICT)
,
運動療法
Keyword:
心臓リハビリテーション
,
遠隔心臓リハビリテーション
,
遠隔医療
,
情報通信技術(ICT)
,
運動療法
pp.154-158
発行日 2023年10月14日
Published Date 2023/10/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28702154
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医療機関で実施する監視型心臓リハビリテーション(以下,心リハ)は,中央監視型心リハ(center-based cardiac rehabilitation)としてエビデンスも確立されている.しかし通院の煩雑さなどから外来での監視型心リハの普及は非常に低い.一方,情報通信技術(ICT)の発展,進歩により遠隔での患者と同時双方向のコミュニケーション,生体情報の遠隔管理が可能となり,監視型外来心リハと同様の運動指導,危険因子管理,患者教育を含めた包括的心リハが遠隔心リハ(remote cardiac rehabilitation)として可能になってきた.対象は従来の監視型心リハと同様であるが,遠隔での対応となるため,心機能,血圧,不整脈などが安定しており,一定のICTリテラシーを有し,遠隔通信機器の操作が可能であり,運動時の安全性に関して十分な理解と対応が可能な例となる.遠隔心リハは適切な対象に対して,適切な機材,デバイス,人材を配置することで,従来の通院監視型心リハと同等,あるいはそれ以上の効果が期待でき,今後の普及が望まれる.
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