Japanese
English
調査
保育教諭の業務姿勢および動作と腰痛の関係
Relationship between work posture and movement of childcare teachers and low back pain
浦田 真裕
1
Masahiro Urata
1
1藤枝駅前クリニックリハビリテーション科
1Rehabilitation Department, Fujieda Eki-mae Clinic
キーワード:
腰痛予防
,
保育教諭
,
保育動作
Keyword:
腰痛予防
,
保育教諭
,
保育動作
pp.995-1001
発行日 2022年8月10日
Published Date 2022/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202590
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要旨 [目的]保育業務における腰痛の原因となる姿勢,動作を知り,予防に関する知見を得ることである.[方法]S市の認定こども園に勤務する690名の保育教諭を対象に,アンケート調査を実施した.「保育業務の姿勢時間,動作回数」,「担当クラス」,「腰痛の有無」の三者間の関連(χ2検定)を検討した.[結果]保育業務のうち「乳幼児の抱き上げ/重いものの持ち上げ動作回数(以下,抱き上げ回数)」,「業務で乳幼児を抱っこする時間(以下,抱っこ時間)」が,腰痛発症の危険因子であることが示唆された.また,腰痛予防において,ほとんどの認定こども園で保育教諭が効果を実感するような対策が実施されていないことが明らかとなった.[結語]認定こども園は「抱き上げ回数」,「抱っこ時間」が腰痛と関係があることを考慮し,保育教諭に対し業務における姿勢,動作に関する腰痛予防方法を提供すべきである.その予防活動に,運動器疾患を熟知した理学療法士などによる専門的対策を検討すべきと考えられた.
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