連載 障害者の災害支援・第4回
障害者の社会生活の復興支援
大野 健志
1,2
Takeshi Oono
1,2
1きょうされん
2社会福祉法人さくらんぼの会
1Kyosaren
2Social Welfare Corporation Sakuranbo no Kai
キーワード:
0から1をつくる
,
家族の責任
,
つながり
,
日割り単価
,
障害者権利条約11条
Keyword:
0から1をつくる
,
家族の責任
,
つながり
,
日割り単価
,
障害者権利条約11条
pp.425-428
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202482
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「また働けると思ってうれしかった」
2021年7月3日,静岡県熱海市で,線状降水帯による豪雨と盛り土問題が重なり,土石流が発生し大きな被害が出た.同日,きょうされん静岡支部のLINEに「障害関係の被害状況など大丈夫ですか?」と投稿したところ,災害現場の近くに,心象めぐみ会共同作業所(障害のある人17人,職員6人)があることがわかった.作業所への被害は,電話の不通ですんだが,規制線が張られ,立ち入ることができないため7月12日まで9日間閉所となった.
Zoomでの打合せをするなかで,職員から「10年近く引きこもりを続けてきて,ようやく作業所に通えるようになった障害のある人が,閉所が長引くとまた引きこもってしまうのではないか不安」,「母子家庭で障害のあるわが子を自宅で支えることが難しい」といった状況が報告された.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.