日本災害看護学会 1・17メッセージ
“再生”から“復興”へ
竹崎 久美子
1
1兵庫県立看護大学
pp.82
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902564
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阪神淡路大震災から7度目の1月がやってくる。あの震災は私たちから多くのものを奪い,今なお当時のことが“過去”の出来事にはなっていない人々もたくさんいる。
しかしあの神戸の体験から学んだ多くのことは,兵庫県あるいは神戸市を発信基地としてその後さまざまな災害に見舞われた地域に伝えられ,復旧活動の推進に多大な貢献をしてきたと思う。特に地震災害のように,対応を迫られる自治体組織そのものも含めて一同時・広域的に多くの住民に被害が・及ぶ災害が起こった場合には,速やかに防災本部としての体制を立て直し,情報収集から対応策を打ち出していかねばならない。この地域行政上のトリアージともいえる部分に関して,昨年の鳥取県西部大地震や2年前に台湾で発生した大地震の際に,兵庫県や神戸市.の職員が積極的に現地派遣され,復旧対策に関してサジェッションを行っている。
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