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特集 身近になったICTリハビリテーション
web版集いのひろば
Web-based community salon
山田 実
1
Minoru Yamada
1
1筑波大学人間系
1Faculty of Human Sciences, University of Tsukuba
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
介護予防
,
フレイル
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
介護予防
,
フレイル
pp.375-382
発行日 2022年4月10日
Published Date 2022/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202474
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はじめに
2019年末に最初の感染者が確認されたとされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の猛威は,瞬く間に全世界へと拡がり,2020年初頭には世界中の人々を震撼させることとなった.未知のウイルスの実態把握が優先された最初の緊急事態宣言期間中(2020年4月頃),われわれの生活様式は一変し,マスクの着用,フィジカル/ソーシャルディスタンスの確保,密閉空間の回避,手指衛生の徹底などが呼びかけられた.また,オフィスワークからリモートワークへ,飲食店や商業施設は閉鎖,学校は休校やオンライン講義など,すべての世代の人々がこれまでにない環境での生活を強いられることとなった.
このような一変した環境に大きな戸惑いを感じ,そして十分に適応できなかったのが高齢者であろう.感染が確認されるようになった当初より,高齢者では重症化しやすいことが報道されたことで,高齢者の活動は著しく制限されることとなった.また,これまで重視されてきた介護予防事業は,全国的に中止および中止要請を余儀なくされるなど,高齢者は活動の機会を大きく喪失することとなった.ここでは,コロナ禍で高齢者に及んだ影響を整理するとともに,このような中でヒントを得て始めることとなった新たな介護予防戦略“web版集いのひろば”について紹介する.
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