Japanese
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特集 神経難病のリハビリテーション
小児期神経筋疾患の診断と治療
Diagnosis and treatment of neuromuscular disorders in childhood
阿部 裕一
1
Yuichi Abe
1
1国立成育医療研究センター小児内科系専門診療部神経内科
1Division of Neurology, National Center for Child Health and Development
キーワード:
脊髄性筋萎縮症
,
脳性麻痺
,
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
Keyword:
脊髄性筋萎縮症
,
脳性麻痺
,
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
pp.111-119
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202420
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小児期に発症する神経筋疾患は,成人期発症の神経疾患と侵される病巣が同じであっても異なる疾患群である場合も多い.また成人期発症の神経疾患のようにいったん獲得した運動機能や認知機能が低下したり失われたりする疾患だけでなく,先天性疾患や周産期障害など運動機能や認知機能の発達が非常に緩徐であったり,最終的に獲得できる能力が限定される疾患が多いことも特徴である.すべての小児神経疾患を紹介することは不可能であるため,近年特に治療戦略が大きく変わってきた3疾患について疾患の概要と治療について述べる.新規治療については導入からの年月が浅く長期的な効果や問題については不明な点が多いため,慎重な経過観察が必要である.
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