Japanese
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実践講座 医療機関における治療と仕事の両立支援・6
両立支援の実際—心疾患
Practice of patient support in medical institutions to balance treatment and work: heart disease
荻ノ沢 泰司
1
Yasushi Oginosawa
1
1産業医科大学第2内科学
1The Second Department of Internal Medicine, The University of Occupational and Environmental Health, Japan
キーワード:
心疾患
,
身体活動能力
,
METs
,
植込み型心臓デバイス
,
自動車運転
Keyword:
心疾患
,
身体活動能力
,
METs
,
植込み型心臓デバイス
,
自動車運転
pp.55-59
発行日 2022年1月10日
Published Date 2022/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202405
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高齢化の進む本邦では,疾患を抱えながら働き続ける就労者も多い.労働人口の減少や公的年金制度などの社会的・経済的問題,就労者のニーズに対応すべく高齢者雇用安定法が施行され,65歳までの雇用確保の義務化に加えて70歳までの就労機会の確保措置を講じることが努力義務となった.心疾患は一般に年齢とともに有病率が上昇することもあり,心疾患を抱える就労者に対する両立支援は喫緊の課題である.
このような状況を受け,近年,健康寿命の伸延等を図るための脳卒中,心臓病その他の循環器病に係る対策に関する基本法(2018年)ならびに循環器病対策推進基本計画(2020年)において,心疾患患者における状況に応じた治療と仕事の両立支援・就労支援などの取り組みを推進していく方針が示されている.本稿では循環器疾患の特徴,事例を通じた両立支援の実際,職場や他施設との連携・調整などのポイントについて概説する.
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