書評
藤原俊之 監修 高橋哲也 編「《理学療法NAVI》リスクに備えて臨床に活かす 理学療法にすぐに役立つ薬の知識」
森 明子
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1兵庫医療大学リハビリテーション学部理学療法学科
pp.799
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202290
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「理学療法」と「薬」,どちらも医師の処方という共通点がある治療法です.その両者の視点を踏まえた,すぐに役立つリスク管理本がこれまであったでしょうか.本書には読者を引き込み,理学療法士の頭脳に響く仕掛けがちりばめられており,まさにリスク管理能力を進化させる書籍です.
2020年4月以降の理学療法士養成校への入学生は,改正された「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」が適用となり,専門基礎分野として「臨床薬理の基礎」を学ぶことが必修化されました.その背景には医療の高度化やさまざまな医療ニーズに対応していくため,理学療法士も薬の知識が必要不可欠とされたことがあります.
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